日本のガウディの異名を持つ、梵寿綱氏の建築をめぐりました。
すべてを回った訳ではないので悪しからず。猶、所謂梵寿綱以前のものも含みます。
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梵寿綱氏の建築はとても独特で、建築様式としては恐らくポストモダンなんでしょうが、建築と云うよりは美術品に近いものがあると思います。
好き嫌いがはっきり別れると思いますが、嵌る人はとことん嵌る、そんな建築。
異名のガウディは誰かというと、スペインの建築家で、代表的な作品にサクラダ・ファミリアがあります。

まずは一番解り易い所から行きましょうか。
これが多分氏の作品の中で一番有名な早稲田にある、ドラード和世陀(わせだ)です。
早稲田大学正門のすぐ近くだし、角地だし、気になっていた方も多いのでは。
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早大通りに面した壁面。装飾がすごい。
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裏側
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そしてここが入口になります。
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いざぁ・・・
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入口にはカレーパンマンのモザイクがあります。
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建物の中身も当然手を抜いていない!
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振り返って撮影
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どことなく海中を思わせるデザイン。壁のとか藤壺っぽい。
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奥まで進むとだらんと垂れた手がおでむかえ。こんなの知らなかったら相当ビビる。
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天井は綺麗なガラス細工多数。
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ここが住居スペースの入口だ。門も非常に異様に凝ったデザインとなっている。
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ポスト
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さて、氏の建築がどんなものか、とてもわかり易かったと思います。
このドラード和界陀は氏の建築でもとびきり濃厚なものですが、総てがこんなに濃い訳ではないので悪しからず。



次は池袋!
池袋には氏の作品が3つあるんですがそのうち2つを行きました。
まずはRoyal Vessel。ビル自体の名前は東商ビルですが、作品名としてはRoyal Vessel(『ヴェッセル:輝く器』ともいう)です。ここは割と“薄め”ですね。
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側面は普通なのか。
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ヒンロ
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入口 入ります
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なんか右上に太陽みたいな小父さんが居ますね。
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こちらは上の写真の反対側。これも中々凝っている。
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うん、まあここはこんなもんだよね。



次はRoyal Vesselの直ぐ近くにある斐禮祈(ひらき):賢者の石です。
これは解り易い梵寿綱建築。
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では早速中に入って行きましょう。
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中は何か古代文明の神殿のようなものを感じさせる装飾!
真っ白な外面とは対照的にカラフルだ。
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奥へ進むとこんな空間が。内装の凝り具合では一番じゃないでしょうか。
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気持ち悪い穴
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天井は結構高くなっています。あと鏡張りだから俺が写ってる。
鏡張りはとても美しいけど撮影には困る……。
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部屋の全体。パノラマのかけている部分は鏡だったので……(・´;・;`;)

悪趣味な椅子だ……。
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次は佃にあるカーサ相生へ。これは梵寿綱が梵寿綱と名乗る前(田中俊郎)の作品なので控えめですが、それっぽい要素は随所に見られます。
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やってきましたカーサ相生 一見普通のマンションだ。
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マンションの裏はこんな感じ。
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側面。この模様があるあたりが梵寿綱っぽい。
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入口はここ。門のようになっている。
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では入って行きましょう。カーサ相生は凹の形のようになっていて、今はこの凹んでいる所にいる。つまりツイコリの内部。右がB棟で左がC棟。写真に写っていない凹の底部がA棟。
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ネットがやや残念だが、配管などいい感じだ。っていうか、天井低い。
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逆側から撮影。いや、ネットもありじゃないか?
てかこの写真めっちゃうまく撮れた。
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上を見上げる。
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上の階に上がります。エレベーターも凝っている。
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何階だかわすれたけど上の方にきました。棟の高さ違ったのか!
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ツイコリを天辺から眺めています。
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それにしてもこのツイコリは幅が狭い。ここまで狭いのは珍しいんじゃないか。
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C棟
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廊下からは佃の町並みが見えます。ものすげえ密度だ。
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非常階段を使い上階へ。
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壁の模様はこんな感じです。やはり凝っている。これ14階分(多分)だからね。
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そして非常階段がこわい!!釁は結構あるし柵は乗り越えようと思ったら簡単に乗り越えられる高さだし。
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ヒエ~~~~~~~~~~~└(┐┘└┘|┐^o^)┐└(┐┘└┘|┐^o^)┐└(┐┘└┘|┐^o^)┐└(┐┘└┘|┐^o^)┐└(┐┘└┘|┐
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逆側の階段です。勢い余ったら落ちる(確信)
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廊下の展望はこんな感じ。
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は、、、はさまれた・・・!?
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なんかいつもの団地めぐりみたいになってますね。
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底を見てみる。
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ツイコリ内部です。やはり狭いww
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渡り廊下からA棟を撮影
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ツイコリ
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B棟の非常階段 鳩です。
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こちらは3階。下の方はやはり暗いですね。狭いので陽の光もあまり入ってきません。
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2階にきました。
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ダークツインコリダー
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上を見上げる。
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なぜか放送用?のメガフォンがあります。
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Yeah! Twin corridor!!!!!
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いやーもう記事が完全に団地めぐりの其れになってしまいましたが団地が好きな方にはとてもおすすめの物件です。梵寿綱氏には団地設計の才能もありますね!
思わず50枚位写真をとってました。



扠、次は杉並区和泉にある和泉の門(ラポルタ和泉とも)です。
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実は以前ブログでちょろっと紹介したことがあるんですが、覚えてる方いるかな。
これが以前撮った写真(2013/02/15)
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これが現在(2014/03/17)の姿。まあ変わってないね。
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全体像はこんなかんじです。
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では中に入って行きましょう。
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みなさん、これが和泉の“門”です。
柱が折れているのは勿論デザインですが、傘を掛けるのは台無しだ……。
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ここは結構装飾が凝っていますね。ただ狭いのが残念だ。
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あ、こっちが和泉の“門”だったかもしれない。
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屈折した女性の部分はステンドグラスになっていて綺麗。
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そしてここも天井が高い。天井が高いのは梵寿綱建築の特徴なのか?
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ここは中に入れないのでこれで終了です。



ラストは梵寿綱建築で二番目に有名と思われる舞都和亜(まいんどわあ)。
舞う都会和田亜鉛と変換しています。その本意は不明だが、氏の作品名には総て意味が込められていると云う。
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実はここも去年、和泉の門と同じ日に行っていますが、外装を見ただけで帰ってしまったもったいない!
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今日はじっくり見ますよ。まずは外装から見ていきます。
ここは臙脂と深緑の市松模様で、その交点にオレンジの玉がある。かけているのもあるけれど、デザインなのか破損してしまったのかわからない。
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全体像です。こんな建物でも普通にコンビニがあるってのが最高にロック
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ここは中がとてもすごいので入りたかったが、当然入れない。
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中庭への門。
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中を垣間見る。もうこの時点ですごい!!入りたい!!!
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玄関は例に漏れずやはり天井が高い。
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装飾です。
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ベランダ
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裏側はこうなっています。ものすごい、之でもかと云うほど狂気の凝り具合。
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この壁面だけでこんなに凝っているんですよ。すごすぎる……。
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そしてこちらが裏口になります。
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裏口の中も凝ってますね。
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ここでだの氏、この舞都和亜をネットで調べていた時ブログに書いてあったある一文を思い出す……

「中庭に入りたいなあと裏口の門を駄目元で押してみたら開いたので、中を撮影しました(要約)」

おいおいまじかゆ・・・
まあものは試しだ、俺も駄目元で・・・





!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




先輩!まずいっすよ!!
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……入れちゃいましたね。

では思う存分見て行きましょう!!
中がすごいというのは、こういうことだ!!!
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なんだこのオッサン!?(驚愕)
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舞都和亜は常に石膏像の監視下にあるのです。
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こりゃ悪いことはできないね!(もう、してた)
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それにしてもものすごいアートだ。計り知れない才能の爆発を感じる。
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足下には謎のオブジェ。何の生物だ。
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住居への扉はこのようになっています。SFでありそうだ。
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う〜ん、もう世界観がわからん。これが梵寿綱ワールドなのだ。俺は今カオスの中にいる。
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そしてここも天井が高い。これ天井は元々なかったのを後から設置したそうです。
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では最後にパノラマで乄!!と行きたいところですが、実は誤ってパノラマを削除してしまいました。。。。。
俺はクソ。一生の不覚。本当に申し訳ない……。
ここにパノラマの副産物の写真を置いておくのでこれで想像してみてください。舞都和亜の凄さを。
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さて、今回は氏の建築を5つまわりましたが、氏の建築はもっとあります。
これからどんどん巡っていこうと思うのでどうぞよろしくお願いいたします。